夜明け前の薄雲が月を攫う
口遊んでいた郷愁の歌

今や遠い細流は変わらぬまま
目映い春を運ぶのか

はらはらと散る花弁が
水面を埋める その頃に

僕の姿を思い出して

帰る鳥の羽ばたきを羨めば
足を絡めとる郷愁の歌

やがて温い微睡みを抜けた後に
目覚めぬ夢を置いて往く

くるくる回す唐傘に
雨の匂いが 染み付いて

過ぎた別れを惜しんでいる

はらはらと舞う花弁が
涙を隠す その頃に

僕の姿を思い出して



よあけまえのうすぐもがつきをさらう
くちずさんでいたきょうしゅうのうた

いまやとおいせせらぎはかわらぬまま
まばゆいはるをはこぶのか

はらはらとちるはなびらが
みなもをうめる そのころに

ぼくのすがたをおもいだして

かえるとりのはばたきをうらやめば
あしをからめとるきょうしゅうのうた

やがてぬるいまどろみをぬけたあとに
めざめぬゆめをおいてゆく

くるくるまわすからかさに
あめのにおいが しみついて

すぎたわかれをおしんでいる

はらはらとまうはなびらが
なみだをかくす そのころに

ぼくのすがたをおもいだして

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花曇のノスタルジア

potato_boyさんの楽曲に歌詞をかんがえさせていただきました。

閲覧数:184

投稿日:2019/02/17 22:47:22

文字数:474文字

カテゴリ:歌詞

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