繋ぐ糸　千切れる日を待った
傷跡を描いて　真似た
もうここに居ないの　ないの
まだ夢が覚めないようだ

飽いた物で埋めて　どっか
乾くこの声と　全部全部を
冷めた手を握るだけなら
そっと　そっと　変えられるって

堅い木偶を吊り　抱きしめたフリで
動かない口が　おはようって話した
今日も偽った　
二人で居たいとドアを閉めた

心離れても　抜け殻で丁度良いと抱く
まだ　まだ　居なくなってないよ
そっと後ろで　糸掻いて　もがき隠してた
まだ　まだ　千切れやしないや

目が覚めた嘘つき　君とどっか
咲いた灰の花　綺麗、綺麗って
冷めた目で見ても気づかず
ずっと　ずっと　うつつのまんま

器滑り落ち　高い音立てて
動かない脚に　赤い線描いた
まだ帰らない
貴方をここから連れ出すから

描いた傷で埋めて　切った
気づくその声と　全部全部を
冷めた手を握りしめたら
そっと　そっと　握り返した

心離れれば　抜け殻で丁度良いと泣く
まだ　まだ　要らなくなんてないよ
そっと後ろ手　千切れてた糸を結んでた
そろそろ　ここから出ようか

繋ぐ糸　千切れて解かれた
箱庭は捨てて　消えた
もうここに居ないよ　ないよ
もう夢は覚めたようだ