上の空の瞳で
上の空の熱で
ただ甘く柔らかい
言葉だけ紡ぐの

爪痕の形した
三日月の光が
薄暗いこの部屋を
一段と陰らす

真実とか
約束とか
二人でまた
作れるから
優しい嘘
つかなくても
私はもう
離れないよ

今夜も君は白い嘘をつく
傷付かないため、なんて止めてよ
ねえ　嘘をつくなら私を見て
そしたら迷わず墜ちる
墜ちる　墜ちる　墜ちる

瞬きを二回して
唇が震える
そんな癖見つけると
気が付いてしまうの

誤魔化して君が言う
疑いは底無し
皮肉だね、いつまでも
それだけは正しい

偽りとか
裏切りとか
細く脆い
棘のようで

痛いけれど
笑顔見たら
すぐに溶けて
消えてしまう

今夜も君は白い嘘をつく
傷付かないため、なんて止めてよ
ねえ　嘘をつくなら私を見て
そしたら迷わず墜ちる
墜ちる　墜ちる　墜ちる

全てを知りつくし
分かち合うのが愛だなんて
世界も嘘つきで
そんな空言は聞かないわ

溺れるまで溺れていく
指先君に伸ばし

今夜も君は白い嘘をつく
傷付かないため、なんて止めてよ
ねえ　嘘をつくなら私を見て
そしたら迷わず墜ちてゆくから

今夜私は黒い嘘をつく
傷付かないため、なんて言わない
ねえ　騙されてもいいと思えば
最後は全部が白に
白に　白に　白に