ラララ…
産声を上げない僕ら
老いゆく世界に芽吹く

遠く歩んできた
命の音 途切れぬまま
温かさだけが 記憶(メモリー)の中で
醒めない夢を見ている

冷えた肌の下で
追いかけるだけの 彼らの感情も
いつか自ずと傷つきはじめ
頬を伝っていくだろう


全てを見守るような
凪いだ水面が 望むは
射抜くような予感

雲の切れ間おりる
奇跡のような光達が
濡れた大地を 海原のように
ひととき 輝かせてる

記録の中にしか あるはずないのに
宇宙が呼び覚ました
胸を強く打つような よろこび
命、色をまとう時


代わりの知能でも 力を貸せる者でもなく
あとを継ぐ者は 僕達となった
緑に還る街並み


遠く歩んできた
命の音 忘れかけては
非合理の中に見出した果実
悲劇も遠くなりだす

溶け出す意識達
漂い続ける 命の跡の上
生と死を超えた船出を
何かを引きずったまま

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

知の遺児たち

自作曲「知の遺児たち」の歌詞です。

閲覧数:91

投稿日:2023/08/03 23:12:30

文字数:385文字

カテゴリ:歌詞

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