【コレクトアンサー】

a
ある日穿(つらぬ)かれた 臆病な心身(あたし)は
はじまりに脅えて 正解を探した

a
今更泣いたって 全て終わったこと…
葛藤には慣れた 少し煩いけど

b
他人事のように囃したててたあの子も
久々に会って変わってしまったあの子も
どんな理想が〇(まる)なんだ
どんなカタチが×(ばつ)なんだ
あたしの現実には幾つの問いがあるんだ

s
わかんないよ わかんないよ
何が正解かわかんないよ
既成事実も空想さえ曖昧なんだよ
信じたいの 信じたいの
幸せを疑いたくないの
馬鹿にされない関係だなんてわかんないよ


a
見え透いた笑顔と 下手くそな優しさ
狙いなんて端(はな)から わかってたはずなの

a
いくら悔やんだって 「ありがちな御遊び」
本当の気持ちは 酩酊で誤魔化す

b
あたしの本音と真摯を嘲るあの子も
あたしの羞恥と心 無碍にしたあの子も
模範解答などなくて
答案用紙は白いまま
結局は誰も答えられないんじゃないか

s
忘れたいよ 忘れたいよ
泥だらけの過去 忘れたいよ
だからこそトラウマなんて秘密にするんだよ
笑いたいの 笑いたいの
純粋な愛に笑いたいの
嘘が焚き付けた信念なんて忘れたいの

s
触んないで 触んないで
お願い あたしに触んないで
大人になれないままの心が痛いんだよ
ひとりにして ひとりにして
お願い あたしを独りにして
偽りない気持ちですら今は見たくないの


s
わかんないよ わかんないよ
何が正解かわかんないよ
既成事実も空想さえ曖昧なんだよ
でも、信じたいの 信じたいの
「これから」を疑いたくないの
満点の正解じゃなきゃ許してくれないの？

それでも少しずつ傷を縫って生きていくの