[A]
僕は冒険者 1人になって初めての年が終わる
いなくなったのは君の方かそれとも僕の方か

[B]
忘れてしまいそうだ僕はまだここにいる
伝えたいことは全部この世界に残すから

[A]
叫べ土砂降り流せ涙をこの雨すら友達さ
訪れる寒さがある限りまだまだ僕はやれる

[B]
世界はどうしようもなく等速で進むけど
1人の時間はどうも鈍行列車さ

[S]
声が聞こえたんだこの世界のものではなく
どこかにいるはずねえ僕はここにいるよ
這いつくばって汚れた手でも
君の手が触れた気がした

[A]
僕は冒険者君がいなくて初めての春が来る
いなくなったのは僕の方だそれすら忘れそうだ

[B]
忘れたくないんだよ君のいた世界はどこ
夢の中木の扉今日も空は青空

[S]
風が運ぶ匂い草木が鳴らすBGMに
揺れた地面はほら僕を目覚めさせる
よろめきながら見上げた空は
季節外れの雪で染まる

[B]
忘れたくないんだよ君は覚えているかな
好きな歌あの言葉残した足跡

[LS]
声が聞こえたんだ懐かしいむせび泣く声
前髪で隠れた瞳は赤いだろう
うつむきながらこぼす涙は
季節外れの雪に混じる

[A]
僕は冒険者 1人になって何度目の夜だろう
明日があることを願いながら僕は眠りにつく