日が暮れた　灯りを片手に行こうぞ　皆で街へと
思うままに自分を着飾り　続けや　この列へと

さあ皆で唱えよう 「終わりの時が来ても この時を繰り返す　あの始まりから」

魔法の杖を一振れば　町中　華やかになる
カゴを下げドアを叩いては　「トリック・オア・トリート」お菓子をねだる

誰かが静かに言った「この時でさえ、仲間はずれになるの？」
「ありえない！この時に、仲間はずれはない！」

気にすることはない　些細なものさ　見た目など　呪文を唱えれば　『醜い』なんて灰になる
挫かれた顔も　一声歌えば仲間入り　さあ皆で踊ろう　後ろ指を指すものは　さあ　炎へくべよう

月明り下の１本の木　その木の陰には
「僕も混ぜて」一人　また一人　続くぞ　夜のパレード

誰かが確かに言った「これ記憶さえ、灰になってしまえば」
「その胸を　刺す者に　罰を与えましょう」　　

切り落とされた手々が　互いに手を取り踊り出す　口を縫われた顔が　涙目でハミングする
罰を与えたならば拒む理由も燃え上がる　真に楽しむならば　再び思い出そうじゃないか

「さあ目を開けてみて！目の前には、何が映る？
そう！君を壊した（殺した）、苦しみ（悲しみ）の光景」

夢から覚めた彼らはその時何を思うだろうか　痛むことのない夢をまた　望むだろうか
そして一人また一人と　そこへとおちていく
痛むことの消えた夢へ　終わらぬ時へ

作り話でも楽しめる　雨の中でも進めよう　あしどりは揃った　終わりは始まりに戻る
さあ　ここで火を囲み友と共に歌い（踊り）続けよう

姿も形も　歪な影が列を成す　蔑む者もない　そこには明けるものもない
帰った彼らも　もうすぐここへ戻るだろう　この時の中で全てを忘れ遊ぼうか
―永久に