朝の薄い霧の中を 自転車が一台通り過ぎた
水たまりの中の空が 波打って一瞬消えた
ほんの一時間もすれば みんな外へ出かけていく
大人も子供も男も女も 思い思いの方向へ

時が流れるままに 僕らは絶えず動かされる
止まることも戻ることも許されない、ひたすら歩くだけ
時計の針は回る 僕らに構わずぐるぐるぐるぐる
すべての物を変えてゆく 時に優しく時に残酷に

それでも僕らは歩いてゆく 「未来」というその流れの先に
逆らえない時の力の中で 自分の足跡を刻んでゆく
永遠に流れるものの中 限りあるものを持って生まれ
そうして生きて行く意味を 自分の手で探しているよ

時計の針は回る 今この時も過去に変えてゆく
時に優しく時に残酷に 止まることなく回り続ける
それでも僕らは歩いてゆく 流れの先の光を目指して
自分の言葉で時の中に 答えを書き記すために

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

時計の針は回る

前作「雨がやってくる」に続き、ありふれた日常を描いた散文第二弾。
元ネタはリリー・フランキーの「東京タワー」。と言っても冒頭だけ。

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投稿日:2013/07/28 22:34:28

文字数:374文字

カテゴリ:歌詞

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