過ぎ去る星霜
果たせぬ邂逅
君との空想
見果てぬ幻想
拭えぬ望郷
記憶は捏造
愚かにも自己を保てない

過去への願望
未来に失望
探した元凶
自分へ反響
全てへ羨望
諾う絶望
どうせ終わる命だ

君に歌っていた歌なら響かないまま消えた
このまま誰からも知られないまま報われないまま終わる
そのことが怖くて仕方なかったんだ
もう何も考えられなくなっていて
出口は見えない

Hello!
ご機嫌いかが?
僕はそれなり
話を聞いて
相槌を打って
馬鹿みたいだろう
君が居ないこと
分かっていて問いかけているんだ

光に眩んだ目
知っていた
照らされても意味ない
考えるだけ無駄なら何も言わなければいい
その筈なのに余計なことばかり
口から漏れ出した

僕のため歌った歌なら
虚しくなって耳を塞いだ
この程度の歌なら既に世の中に溢れているよ
歌っても歌わなくても変わらない世界だ
僕なんか必要とされていないのに
呼吸は続いた

君への言葉は届かず誰のためでもない歌が響いた
どうせ誰も聴いていないと目を閉じて幾星霜
本当に長い時が過ぎ去っていった
もう誰も居ない筈の世界で一つ
拍手の音が響く

それは証明だ
正しかった証明だ
それだけが僕の歌う意味なんだろう
そのために生きているんだろう
躓いて転ぶ度に思い出して
君のことを必要としている人は居る
だから大丈夫だ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

星霜、君への言葉は届かず誰のためでもない歌が響いた

閲覧数:1,222

投稿日:2021/03/20 17:56:34

文字数:580文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました