満開の桜の下で
あなたと出会った
密やかに語りあった
胸弾む日々

心なく引き裂かれた
僅か一歳の恋
募る思いと覚悟
繋いだ手握り返す

泣いているのね
名も無き桜
私達(この時代)への餞に
暗く冷たい水面に
はらりはらりと
淡い泪浮かべて

次の時代に
あなたと眺める桜
月に照らされて
再び出会える
儚き願い 指を絡め
長き旅路へと

十重二十重に舞って散る
花びらのように
時に迷い 恋に迷いて
行き違う心

幾代かの旅路の果てに
辿り着いたのは
枯れてなお立つ姿
懐かしきお前の元

呼んでいたのね
あれからずっと
待っていたのね (花は絶えても)
憂き名負っても

枝の間に間に(ふと見上げれば)
煌めき 乱れ咲く星
ふと見遣れば傍には

ずっと昔に
あなたと眺めた桜
瞼の裏に
再び出会えた
満ちたる時 肩を並べ
ずっと二人で

寄り添わば
千々に涙を
流すらし
人は云ひける
悲恋桜と

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

悲恋桜綺譚

同名の拙作の歌詞です。

閲覧数:137

投稿日:2008/03/10 00:02:19

文字数:399文字

カテゴリ:その他

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