気持ちの良い朝につき
セオリアは近所のテラスのあるカフェに行くことにした。
「私の生業に関してはあまり多く話すことは出来ないのだが、
これから起こるであろうことを見えもらえれば……」
口を大きく横に切れ込むようにクスクスと不気味な笑いを浮かべた。
彼女はお気に入りのレモンティを注文すると目を閉じて精神統一を始めた。
それに何の意味があるのかと僕が聞くやいなや、彼女の背後から紙が高速で飛んできた。それが飛んできたあたりを確認しても日常が僕をはぐらかす。
彼女は何事も無かったかのように指間で器用にで受け取り、内容を読んだ。
すると彼女は、これ以上ないほどに濁った音を含ませて舌打ちした。
「おいあんた、とりあえず思い切り逃げるか、私にくっ付いていたほうがいいぜ」
振り返ってみると理由はすぐに分かった。
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