独白パラノイア
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無意識に始めた 自己査定が
深く 痛み残して悴む
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嫌悪繰り返す度 見失った
理想 憧憬 追いかけ続けて
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何度同じ 追憶しても 拭えなくて
足りない スコアを強請った
私じゃない“誰か”に
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切り取ってひけらかした 独白に群がる視線
羨望が その執念が 私を満たしてくれる
虚像は投げ捨てられて 囃されたあと忘れられる
それなら 誰かの手を借りてもいいでしょ?
ただ『忘れないで』
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残酷に増えてく 無関心は
きっと 0にもならない空白
a'
『こんなはずじゃなかった』を飲み込んでは
独り よがり 答え待ちあぐむ
b
無力な手じゃ 抗うことも ままならない
それでも 絆を願った
他でもない 私に
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たとえ嘘でも構わない 偶像に交わる波紋
盲信が その執着が 私を肥やしてくれる
救いのない虚無に慣れて 求愛はとうに飽き果てた
それなら 歪みに綻んでもいいでしょ?
ただ『離れないで』
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1番じゃなくていいの 両手に収まるくらいの
優越で あの酩酊で 私は前を向けるのに…
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誰より背きたかった 優劣を諦めきれない
それなら 共鳴を求めてもいいでしょ?
ただ『忘れないで』
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