影踏遊び

鬼サン　鬼サン　つかまえて　
闇に隠れた　かくれんぼ

鬼サン　鬼サン　影踏んで
早く　ワタシは　ココにいる・・

群れを成す　都会の片隅には
行き場失くした　迷い子達だけ

誰でもいい　置いてけぼりなの
膝を抱えうずくまる
見ツケテ　見ツケテ・・

あぁ　あなたに　捉まえられても
心がざわめく　足りない　刺激を求め

百を数えて　私は鬼に成り代わる
捕（とら）え　囚（とら）われ　こよなき喜びに満ちて

気をつけなさい　そっと　背後に忍びより
静かに触れる　振り向き　途惑う　あなたの影

目まぐるしい　この世の移り変わり
やがて疲れて　身体横たえる

やるせない　気持ち持て余し
闇に潜む　陰鬼を
起コシタ　起コシタ・・

あぁ　誰かの　しのび泣く声が
聞こえて来たなら　魅惑の言葉かけ　ホラ

百を数えて　あなたが鬼に成り代わる
惑い　惑わせ　囁き自惚れて満たし

ココまでオイデ　ひらりひらりと　すり抜ける
心密かに　快感に震えて　嗤（わら）う

百を数えて　私も鬼に成り代わり
誘い　誘われ　駆け引き　捉まえてあげる

隠れてないで　耳を傾け　出てオイデ
今宵二人は　月影紛れ　影踏遊び・・・

一応かなも・・

かげふみおに

おにさん　おにさん　つかまえて
やみにかくれた　かくれんぼ

おにさん　おにさん　かげふんで
はやくわたしは　ここにいる

むれをなす　とかいのかたすみには
ゆきばなくした　まよいごたちだけ

だれでもいい　おいてけぼりなの
ひざをかかえうずくまる
みつけて　みつけて

あぁ　あなたに　つかまえられても
こころがざわめく　たりない　しげきをもとめ

ひゃくをかぞえて　わたしはおにになりかわる
とらえとらわれ　こよなきよろこびにみちて

きをつけなさい　そっとはいごにしのびより
しずかにふれる　ふりむきとまどう　あなたのかげ

めまぐるしい　このよのうつりかわり
やがてつかれて　からだよこたえる

やるせない　きもちもてあまし
やみにひそむ　かげおにを
おこした　おこした

あぁ　だれかの　しのびなくこえが
きこえてきたなら　みわくのことばかけ　ほら

ひゃくをかぞえて　あなたがおにになりかわる
まどい　まどわせ　ささやき　うぬぼれてみたし

ここまでおいで　ひらりひらりと　すりぬける
こころひそかに　かいかんにふるえて　わらう

ひゃくをかぞえて　わたしもおにになりかわり
さそい　さそわれ　かけひき　つかまえてあげる

かくれてないで　みみをかたむけ　でておいで
こよいふたりは　つきがげまぎれ　かげふみあそび