僕は鳥じゃないから、別に飛ばなくても
のらりくらり何とか、生きてはいけるけど
それじゃ何のために、僕の背中に翼は
生えてるのかっていえばそりゃやっぱり飛ぶためで

僕は鳥じゃないから、別に啼かなくても
のらりくらり何とか、生きてはいけるけど
それでも辛いから、気づけば声に出して
言葉にもならない想いを啼いてる

校舎脇で手を繋いだ日
あの時だけは何でもできる気がしたよ
目を閉じればいつだって
君の姿は思い出せるのに

君が飛び立つ勇気を僕にくれたのに
グダグダここに留まっていたよ
困った顔をする君に気づいてた
それでもギリギリまで一瞬でも長く
君にそばにいて欲しかったんだ
脳内で声が急かす、「飛翔セヨ」と

僕は鳥じゃないから、別に生きてたって
別に自然のために良いことなんかないけど
それじゃ何のために、僕はここで生きてる?
君が教えてくれた気がするけど

校舎脇に今はひとり
あの日だけはとても鮮明に覚えてる
目を開けてももういない
君の姿を追い続けている

君が飛び立つ勇気を僕にくれたのに
グダグダここに留まっていたから
もう二度と飛び上がることもできずに
それでもギリギリまで一瞬でも長く
君をこの世で探し続けたい
脳内で声が響く、「飛翔セヨ」と


ある日ふと、全てがどうでもよくなって
ビルの屋上から飛び降りるように
パラシュートも持たずに投げやりに飛んでみた
叩きつけられるイメージばかり浮かんで来る

「飛翔セヨ」

思い出した
この声は
君の声だ

馬鹿みたいに硬かった
翼が呆気なく開いた
ここから先は下降気流と
僕との1on1?
違う
僕は
一人じゃないから


君が飛び立つ勇気を僕にくれたのに
グダグダここに留まっていたよ
困った顔をする君は気づいてた
それだから僕にもう一度飛び立つ
力をくれたんだね

君が飛び立つ勇気を僕にくれたから
もう迷わずに進める気がするよ
笑った顔をする君がどこかに見えた
それでもギリギリまで一瞬でも長く
この大空を飛び続けていたい
脳内で声が急かす、「飛翔セヨ」と


懐かしい声が響く、「飛翔セヨ」と

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

飛翔セヨ

失くしたはずのものも、心のどこかにきっと残ってるはず。

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投稿日:2018/03/07 21:26:52

文字数:889文字

カテゴリ:歌詞

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