「旧約汎化街(きゅうやくはんかがい)」

悠久の街 自我の濫觴(らんしょう)
創(きず)は深く節(ふし)を添える
明日の日を待つばかりに
戻る戻る 壊落(かいらく)を経て戻る

困窮の民 日を跨げば
胤(たね)を掘り返し右往左往
数は約二万四千
急ぐ急ぐ 慌て再迷(ふため)き急ぐ

芸術(アート)・微苦(ほろにが)く苛まれ
或制御卓(あるコンソール)に目を移す
汗が額を撫でて落ちる
「さよなら社燕秋鴻(バイバイ)、また明冂(あし)

泥路(ダート)・走り出し灰塗(はいまみ)れ
或瀝青路(あるアスファルト)で目を焼いた
壊れた街路に身を墜(おと)す
「さよなら牽衣頓足(バイバイ)、また明日」

—今刻んだ
—今拓いた
—対自核(フラクタル)は
—繰り返した

重油槽(じゅうゆタンク)に塗(まみ)れている 極彩色(ごくさいしき)の球体(ボール)を掴む
眼球規模(がんきゅうサイズ)を指先で 搬ぶ搬ぶ 呼吸を止めて搬ぶ

作業場(ヤード)・細長く間(あいだ)縫い
或回線に歩絡(プラグ)を挿す
脳が赦(ゆる)した永遠(とわ)の隙間
「さよなら陽関三畳(バイバイ)、また明冂(あし)

物質(ハード)・旧四核(きゅうよんかく)を囲い
或半球へと背を向ける
実験室に響く音色
「さよなら愛別離苦(バイバイ)、また明日」

—今刻んだ
—今拓いた
—対自核(フラクタル)は
—繰り返した

—今刻んだ
—今拓いた
—対自核は
—繰り返した

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

旧約汎化街 読み仮名アリ

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投稿日:2020/11/02 21:57:57

文字数:618文字

カテゴリ:歌詞

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