光は踊って 海を照らした 鯨の貌(かたち)で 闇を呑んだ
波浪打ち寄せて 白む泡沫 雷神(なるかみ)の御手 澪をも焦がした

うなされる娘 汗ばむ身体 永遠 思わせる告げ
虚ろなる視線 夢か現か 篝火の影 宿れる御霊

彼方此方へ広まる噂 引き返す舟 慄き露わ
強がりの声音「未来は遥か」 終いにはなべて 弾劾集会

祀られし娘 彼の方と今 その身を借りて縁(よすが)結んだ
言の葉篭りて瘴気のようだ 強いられた娘 口を開いた



人々耳にして 周章狼狽 啓いた者さえ 恐怖に歪み
強がりの声音 「未来は遥か」 喚いたところで なす術も無し

心痛ませて 娘は泣いた 疎むような視線 全ては御霊
「言の葉篭りて蝕まれたとても 口を噤んでいるべきだったか」


「それは違うな」覚めて首振り「我が身無くとも、業は決まりだ」
据えた両目に映る世界線 それが生まれてきた意味だから

「何も変わらない」御霊の言葉「娘無くとも、業は不滅だ」
縁(よすが)結んだ娘の宿痾 悩めど覚めど吐き出すのだろう

それが生まれてきた意味だから
それが生きている意味だから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

calling

神託について

閲覧数:37

投稿日:2021/01/19 16:18:24

文字数:476文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました