ジャケット

堕ちていく、朽ちていく

流れていく、爛れていく

汚れた靴を僕に投げ


落ちていく、朽ちていく

流れていく、溺れていく

真夜中の海の底へ。



堕ちていく、朽ちていく

流れていく、爛れていく

星すら見えない路も



落ちていく、朽ちていく

流れていく、溺れていく

ポケットの中に沈んだ



堕ちていく、朽ちていく

流れていく、爛れていく

夜のばけものは、喰らった。


落ちていく、朽ちていく

流れていく、溺れていく

黒い骸を隠すように


堕ちていく、朽ちていく

流れていく、爛れていく

名前も知らない月を


落ちていく。朽ちていく。

流れていく。消えていく。


あの日、あなたは確かに……__

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ライセンス

  • 非営利目的に限ります

月を / VY1

僕はある晩、屋上に呼び出された。
名前も知らない彼女は、いじめを受けていると言った。
「どうして僕に?」
そう聞けば「別に。」と答えた。
そして落書きだらけの生ぬるい上靴を僕に投げると、高いフェンスをよじ登り、端に立った。
そして「見ていて。私、月を食べるから。」といなくなった。

それからしばらくして、細い香のにおいを嗅ぎながら、彼女の寝顔を見ることとなった。
僕以外では彼女の家族と、担任の先生だけがそこに並んでいた。

顔も身体も損傷がひどい。
そう先生は泣いていたけれど、僕には真っ黒で何も見えなかった。
あのときの上履きを彼女の胸の上にそっと置けば、金色の瞳が僕を捕らえた。

思わずのけぞったが、彼女は起き上がらなかった。



そういえば、僕はあの日から月を見ていない。




曲:M-8g
歌:VY1

閲覧数:246

投稿日:2018/01/13 17:56:40

長さ:03:48

ファイルサイズ:3.5MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

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