耳をつんざくノイズ
いくらイヤホンでふさいでも
聞こえてくるトラウマの声
歌なんか嫌いな僕らは
どこまで行っても中傷の世界に身をゆだねる
音の壁にふさがれて、逃げ場を失う感情の波
ピアノの音ばっかりのデジャヴなラブバラードは
マンネリズムの永遠のミニマルミュージック
突きつけられたのは鼓膜を破る記憶のかまいたち
許せない僕の過去と未来は現在のグルーヴに阻まれる
聴けば聴くほど憤慨してくる
そこで僕はスピーカーをぶっ壊したくなる
構え慣れたストラトがおもちゃを粉々に砕く
会いたい、逢いたいとばかり棒読みの歌なんか蹴散らせ
息が詰まるような腐った耳の奴らにエサなんか与えるな
あいつらはなんにもわかっちゃいないんだ
僕と僕の世界＝音楽を奪ったあいつらに
スノッブである資格なんか与えてはいけないんだ……
僕の自信は露と無くなった
スピーカーからはプロパゲイトされたルフランがだだ漏れだ
工業廃水を飲んで育った子ども達
水銀はレイドバックを壊していく