まぁるい窓 何故か暗くてよく見えない
たった一枚の扉 きっとそこまで厚い扉じゃない
でも出られない 
どんどんと叩く 静かな空間に きっと響いている
けど
誰も私の声聞こえないのかな
誰か 誰か 誰か??
何を言っているのか私もよくわからない
こんなに叩いているけど右手は痛くない
隣の人がいるのなんか気にしてられない

人間の食べ物だけど 何故かペットフードにみえてしまった 
地べたでお座り ペットみたい
お皿にお箸にお水 何だか人の形をした獣になったみたい
美味しそうじゃない いらない いらない
お腹なんか空かない 気のせいよ
悪いことしてないのに 檻に入れられ 出られない


扉一枚から出ても 求めていた景色じゃない
窓から青空が見える でも私が見たい青空は見ることはできない
建物の間と間 小さな庭園 元気がなさそうな植物達
太陽の光はほんの少し
蜘蛛の糸みたい
これに掴まることができたら
大きな空を見られるのかな

自分なりに頑張ったつもりだった
辛くても 床にへばりつき 胸が苦しくなっても
またすぐ帰れる 私が頑張ったらって
頑張ったご褒美なんてもらえなかった

頑張ってもタイマーは進んでくれない
私じゃなくて世界の時間じゃないと出られない
毎日書いてた一行日記 日が長く感じた 
まだ1日しか進まないことに嫌気がさし ボールペンを放り投げた


自由を奪われた
自由を知らなければこんなに辛くなかったのかな
もう自由は帰ってこないのかな

あの場所に帰りたい
家の匂い いろいろな温もり ただそれだけを
私は切望していた
あの場所にいさせてよ

出たい 出られない
しょうがない
だって世界はそれを 求めている
私の意思は世界より小さくて 見えないもんな

また あの大きな青空と 小さな幸せの箱に
帰りたい 帰りたいんだ
私を人に戻してください

ああ、過剰なノンフィクション

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ある一つの世界

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投稿日:2021/02/15 15:03:42

文字数:802文字

カテゴリ:歌詞

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