翳り狂った眼 もう戻れないよ

怒悦の糸で編んだ地下室
綺麗な華を並べた
くだらない罠 責められ壊され
甘くもない蜜 啜る

これで善いのね?
昂りあえない蟲たちよ
虐転劇を 燈が照らす前に 陽が燃やす前に
すべて過ちだと認めねば

滅べよ滅べ 傷への飢え
道理の香りで 隠してよ
いつかの餌食は いまの仇
鎮めるように 紡ぎ上げた
自我の網へ 磔けてみても
翳り狂った眼 もう戻れないよ

これが善いのね?
沈黙を識らない蟲たちよ
鮮やかな斑を 擬態ながら
醜い脚を 胸に匿わねば

嗤えよ嗤え 毒への渇き
正義の匂いで 搔き消せよ
独り築いた 桃源郷は
驕り蠢く 慈悲の群れを
逐い出すには 狭すぎた

滅べよ滅べ 傷への飢え
道理の香りで 隠してよ
やがて華は枯れ 燈は倒れ
密かに葬り去って 舞い上がっていく
慙愧の焔は 絶望か それとも
翳り狂った眼 もう戻れないよ

優しくあれ 堕ちる前に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

蜘華室

閲覧数:155

投稿日:2022/07/22 20:41:55

文字数:401文字

カテゴリ:歌詞

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