A.
夜行バスから漏れ出す 心象劣化と健全
赤青黄が交差点で 絶えずカッコウの真似
二律背反に滲み出す 四元徳とブレンドティー
囚人たちは未だジレンマ 後にゴルゴダにて磔

痛み積り暴発した拳銃 電気椅子にてガルバニ電流
暗い日曜日の駅前午後 現代の失楽園はどうやらここ
憂鬱が動かす長針だけが 止まった世界で動いていた
僕は、息をしてますか?

「何であの人はあんなに」なんて "ズルい"に満ちた命なんてほら
無意味、無価値に溢れすぎた 永劫の環じゃまさに虚無でしょ
吼えて枯らした心から 生まれたのは僕の何だろう
復讐に染まった手でボクに触れるな 黒い泥を這い出た先の先へ
 
晴天



B.
西日が突き刺す聖教会 ステンドグラスは赫塗れ
純粋無垢冤罪断罪 雫が滴る伏魔殿
形骸アートに缶スプレー 不束者が解く背景
病的なまでの妄執が 僕らの明日さえ創るのか

飢えてるばかりの人狼に 愛を授ければ大団円
理想のみ掲げる革命に 理想も置いていかれる大断淵
焦燥感に駆られた心拍が ロックで掻き鳴らされる頃
神は、血を流すのか?

生きる拷問から幾星霜経って 八百万が理性を嘲笑う
生きることだけに縛られて 二元論は極彩から色盲
啼いて張り裂けた鼓膜にも 届く音は誰の聲だろう
信仰から逃げ出した首輪たちが 逝く度に魂を紡げ

暗天



C.
価値観、道徳、名誉、世間体、評価、名前、金銭、芸術、善悪
故にもはや 人外どもの月下饗宴 
自分という 全てを過去から抱え
果てれども 聖霊と仮想敵を呪え友よ
見聞録を辿る コンパスは錆びた

神は死んだ すでに死んでいた
人は死んだ 僕も死んでいたんだ


人と言葉を搔い潜った そうして選んだ生だった
いつまでも続かない逃避行 くたばるくらいなら空を飛ぶぜ
生きぞこないが蔓延った 病理と夢幻の戦争講和
押し潰されそうな宙(そら)の最下層 光を求めて手を伸ばす僕ら

満天

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

カミとボクは死んだ

帰省中の実家でニーチェの本を読んでたら発作が起きた結果です。

閲覧数:148

投稿日:2021/08/28 12:01:11

文字数:813文字

カテゴリ:歌詞

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