春のあかつき 夢かうつつか
その狭間に揺られて気はつかず
あちらこちらに聞こえてくるは
朝に向かいはしゃぐような鳥の歌

唇重ね髪を撫で
君を求めた夜(よ)の褥(しとね)
部屋に漂う残り香が
今も消えぬままで

昨夜の雨で濡れた青葉の
雫 涙のよう
庭に散らばる淡い花びら
映す乱れしわが心

何気ないような幸せさえも
私のすぐとなりにあったこと
君の腕の中で甘えてた
その温もりもすべて愛おしい

東風が吹いて
回る風車
翻弄(もてあそ)ばれるように
桜はひらひら
どこにいるの どこにいるの
返事(こたえ)もない
問いかけは空に舞う

思い出は遠く揺らめいて陽炎
居場所を探して私の愛は彷徨う
息吹く季節が巡りて涙誘う
在りし時の君を思う
ひとり 春の中で

人は悲しみを胸に抱(いだ)き
運命(さだめ)のように生きていくのね
慰めの言葉はないけれど
ひとりきりは寂しい

思い出は遠く揺らめいて陽炎
居場所を探して私の愛は彷徨う
息吹く季節が巡りて涙誘う
在りし時の君を思う
ひとり 春の中で

浅き夢見し 時は移ろう
あかつきばかり憂うものなし

浅き夢見し 時は移ろう
あかつきばかり憂うものなし

浅き夢見し 時は移ろう
あかつきばかり憂うものなし

浅き夢見し 時は移ろう
あかつきばかり憂うものなし
面影は切なく春は去(ゆ)く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

春暁

イロドリ。さんの楽曲(http://piapro.jp/t/aDQo)に投稿しました。

春を題材にした古典を下敷きに、書いてみました。

閲覧数:81

投稿日:2014/02/21 21:07:33

文字数:571文字

カテゴリ:歌詞

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