カウンター発音

これは日本語でも英語でも使えますが単語の前に「カウンター発音」を入れると「本当に歌っている」に近づけることが出来る。

音楽は作るけど歌は歌えない人は多くいると思います。その代わりにボーカロイドに歌ってもらう。ところが実際に歌わないと分からない「歌う時のあれこれ」は分からない。となると「ベタ打ち」。それでもいいが人が歌うことをもう少し観察するとボカロでも簡単に出来る小技になる。

カウンター発音と言うのは私の造語でもう少しわかりやすい言葉で言うと
「タメ(溜め)」と言うことになる。これは実際には発音しないのでカウンター発音とはちょっと違う意味になる。

カウンター発音は歌う時の最初の発音の前に発する音。
毎度毎度ではないが、力を込める時、前からの発音のつながりで入れる時に
使う。具体的には「わたしは~」と歌い出すなら「う~わたしは~」と最初に「う」を入れる。スローな曲なら長く取ってもいいし、ミドル、ファーストな曲でも入れるとより自然な歌い方をしてくれるようになる。


ピアプロには版権の関係でカバーはアップしてませんが、
「ラ・セーヌの星」の歌詞では
「とべ とべ ながれぼし」というフレーズは

「とべ とべ~え(上げ) ん ながれぼし~」
と「な」の前にカウンター発音の「ん」を1/16くらい入れる。
「え」は前回のピッチベントあれこれで書いた時のような入力式ベントの
ように使っています。

「え」は「とべ~え」の音階が例えばCであり、後の「ながれ」がDなら「べ」とは別に「え」を最後にかましてDの音階で入れてやると「べ」がCで「え」がDになり次の「ん ながれ」に繋がるところが入力ベントで音階が上がる。
実際に人が歌う際には
「とべ とべ ながれぼし」ではなく
「とべぇ とべ~ぇ~ん~ながれぼしぃ」と抑揚やタメと言った形の小技がいくつもつながって繰り出されているというお話。

「まだ見ぬ 姉を」
「ん~まだみぬ あね うぉ~」

「きょうもいく」
「きょうぉ も ゆぅ~く」
歌詞では「いく」でも歌う時には「ゆく」と言いますね。
歌詞通りに「いく」とすると印象が変わってくる。


特にサビの「ら・ら・ラセーヌ」のところは
楽譜がないので分からないがスタッカートがあるはずで弾むように
歌っているところです。
「うら うら うらせーぬ うら せーぬのほしぃ」と入れないと、ただ「ら」にするとまったく味もない機械音が単調に「ら」と発音するばかりになる。(V4になって改良はされているかも知れないが)抑揚をつけるなら
必要なものと言える。

この辺りの小技が編集エンジンには搭載されていないので自分で考えて入力しないとボカロと言えどもちゃんと歌ってくれない。ラセーヌの星はアレーヌが歌う方がアニメでは使われていましたが堀江美都子先生が歌っている方が好きです。日本人が歌うとこのカウンター発音の意味がよく分かる。アレーヌには申し訳ないが。。。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

カウンター発音

ボカロ入力に関する小技のお話。

閲覧数:165

投稿日:2023/02/03 09:42:35

文字数:1,240文字

カテゴリ:その他

オススメ作品

クリップボードにコピーしました