縋って縋って縋って
綴った思いだ
君に届くかは知らないけれど

波に溶けて消えた夏は
切り取った時の片隅で
笑った

砂に残った跡が
君がいた証だ
狭い砂浜が焼け付いていた

ソーダの中揺れた
思い出が綺麗で
ただそのままでいてほしい
そう願う

なんでもなかった風景に
君が足されて
いつも見てたものが
色を変えて優しくなって

忘れてしまいたいと
爪先で消した昨日と
離せば飛んで行く日常を
手放したくなくなってしまった

夏の上に乗った青春が嫌いだったのに
君に出会ってしまったのは不幸か?
花が空に咲いた季節に恋をしてしまったんだ
南風が心を連れ去ってく


未だ報われぬまま
夏が終わりかける
流れる雲が形を変えてゆく

波打ち際、駆けた
棲み着いたなにかを振り払うように
明日よりも遠くへ

いつか伝えようと
先延ばしに
掻き消していく

その延長線には
君がいる
いつだってそうだ

それは夢のように
突然に
覚めてしまった

君がいなくなって
少しだけ笑うのが
下手くそになった

蝉が遠くで哭いた
短い命を憂うように
僕の代わりに泣いてるような気がした
ずっと探したんだ
靴が擦れて痛んだとしても
耳障りな静寂だけ残ってる

全部嘘みたいだ
蝉の声も空に咲いた花も
ねえ、君は何処へ行ってしまうの

海風に乗せた
手紙で作った紙飛行機
ぬるい風が僕だけを置いてゆく

海の向こうで
陽炎がゆらゆら揺れた
狭い砂浜が広く感じた

夏に溶けて消えた君は
切り取った時の片隅で
笑った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夏の延長線 歌詞

夏の延長線の歌詞です。

閲覧数:109

投稿日:2018/08/23 20:55:27

文字数:648文字

カテゴリ:歌詞

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