「たまには行きたいな」と せがみ倒したデート
夕べのカレーよそいつつ
困り顔のあなたが 「いいよ」と口開くと
なぜか年甲斐なさに襲われ

「海はもう泳ぐには 冷たいだろうから」と
あれこれ呟くあなたに
新しく水着だって 買い替えしてないよと
内心でふくれてしまうけど

エアコンをきかせた部屋と
外の温度差も縮まるのに
私ばかりがいつだって
あなたを好きみたいな
今をいい加減に
そっとクールダウンしたい

線路の傍に咲いたヒマワリ
萎れかけの花びら
ビル谷沈む夕陽のようで 行く末を重ねては

ホームの風こそまだ 生ぬるく吹き抜ける
自然と日陰に寄り添う
ほどなく着いた電車 弱冷車なんてウソ
寒くてまた寄り添ってしまう

どこかの星空とか 終わった花火大会
色々いいねしてたけど
話題にあげてみても 気の抜けた返事ばっか
寒いくらいの電車がさらに

どこにいても二人きりで
胸躍らせていたはずなのに
ショッピング中に「これは?」と
差し出してきたバッグ
センスなくて苦笑
でも 気になるのよ ひとつ

ワンポイントのちゃちなヒマワリ
セピアの記憶たどり
はじめてだったあなたと私 不意に思い出してた

思うままいちゃついたあの日
夕暮れ道の途中の
ヒマワリ畑にはしゃいでは
「好きなの」と言った私を
ずっとずっと あなたは忘れてなかったの

線路の傍に咲いたヒマワリ
萎れかけの花びら
足早になる夕陽を眺め 置いて行かれる前に
心が枯れる前に

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ヒマワリ

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投稿日:2018/08/24 20:50:19

文字数:623文字

カテゴリ:歌詞

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