〔1A〕
24時リミット　今日が溶けて
背を向けたあなたの後　歩く
街ではごまかせる関係性
二人きりじゃ　浮き彫りみたい

〔1B〕
速いペースに私が　遅れても
そしらぬ顔　無口だけど
曇り夜空　見上げるふりをして
立ち止まってくれるよね

〔1S〕
幽か　近いの pulse
夜が明けるまで浸らせて
この点滅
零度の涙と　似てるシグナルに


〔2A〕
重複のフィルター　欲と暗示
私の目を少し甘くした
優しい微笑みに　期待すれば
「君のためだよ」なんて突き放す

〔2B〕
投げ捨てられた言葉の　エコーから
指に取る終止信号
糸のようにほどいて　奥底に
触れるまで止まれない

〔2S〕
早春色のネイルカラー
欠けるくらい激しく
抱いて欲しい
心音に隠す　傷を　聴かせてよ


〔C〕
月光と影だけ　待ってる部屋
帰るの？
たった独りで蒼白に耐えるより
連れて行って…

〔3S〕
不揃いな私達でも
一瞬つないでみる　脈拍を
慰めに変えてくことはできるでしょ

幽か　消えそう pulse
夜が明けるまでに気づいて
受け止めてよ
こんな涙より　生きたシグナルを



――ひらがな表記――
〔1A〕
にじゅうよじ　りみっと　きょうがとけて
せおむけたあなたの　あとあるく
まちでわごまかせる　かんけいせい
ふたりきりじゃ　うきぼりみたい
〔1B〕
はやいぺーすに　わたしが　おくれても
そしらぬかお　むくちだけど
くもりよぞら　みあげる　ふりをして
たちどまってくれるよね
〔1S〕
かすか　ちかいのぱるす　よが
あけるまでひたらせて
このてんめつ
れいどのなみだと　にてる　しぐなるに

〔2A〕
ちょうふくのふぃるたー　よくとあんじ
わたしのめおすこし　あまくした
やさしいほほえみに　きたいすれば
きみのためだよ　なんて　つきはなす
〔2B〕
なげすてられたことばの　えこーから
ゆびにとる　しゅうししんごう
いとのように　ほどいて　おくそこに
ふれるまでとまれない
〔2S〕
そうしゅん　いろのねいる　からー
かけるくらいはげしく
だいてほしい
しんおんにかくす　きずお　きかせてよ

〔C〕
げっこうとかげだけ
まってるへや　かえるの
たったひとり　でそうはくに　たえるより
つれていって

〔3S〕
ふぞろいな　わたしたち　でも
いっしゅんつないでみる　みゃくはくお
なぐさめにかえてく　ことは　できるでしょ

かすか　きえそうぱるす　よが
あけるまでにきづいて
うけとめてよ
こんななみだより　いきた　しぐなるお