冷たい土の上寒くないのかな
簡単に流されてしまいそうな
落ちても星にすらなれないのに
ふわり浮かんで頬をかすめた

懐かしい香りに混じる寂しさも
覚えていない別れの言葉探して
やっぱり口にできなかった日も
全部一緒に持って行って欲しいな

そんなに咲き誇ってどうしたの?
なにかいいことあったのかな
ここにいるから教えてよ隣で
最後くらいは良い報せ聞かせて

私にはもう何も残せないから


冷たい水の上凍えてないかな
容易く沈んでしまいそうな
溶けても月にすらなれないのに
ぷかり浮かんで波に揺れてる

忌まわしい過去をほどく諦めも
まき散らした偽りの言葉燃やして
どれだけ口に出したかった日も
全部一緒に沈めていってほしいな

そんなに咲き渡ってどうしたの?
なにかいいこと聞いたのかな
横にいるから囁いて私だけ
ひとりだけだから大丈夫だよ

私にはもう何も渡せないから


こうしていると涙が花びらみたい
いつまでも泣いていたいくらい
隠してくれるつもり?嬉しいな
押し殺してた声が止められない

これはもちろん私の自分勝手
都合良く解釈しただけのあやふや
今くらいは許してほしいんだ
開くこと無い鍵束まだもってる


冷たい風の中震えてないかな
今にも霞んでしまいそうな
舞っても虹にすらなれないのに
ひらりつまんで空に返した

愛おしい声に至るこじつけも
湧き上がって絶えない言葉隠して
あんなに口にしようとしてた日も
全部一緒に私から奪ってほしいな

そんなに咲き乱れてどうしたの?
なにかいい明日が見えたかな
下で寝てるから歌ってよ夢の中
誰もいないから響かせてよ

私にはもう何も刻めないから


土も水も風もいつか暖かくなる
冷たいままは私だけごめんね
そんなに包み込まないで苦しい
それを優しさに感じちゃうから

簡単なことなのに終わらせること
いつまで経っても終わらせられず
片付けられない気持ち積み重なる
なにもないフリできなくなってく


おしまいのひとひらがてのひらに
やめてよそんな私に託したみたいに
強く暖かくなる風も忘れていく
本当に託したいのは私なのに

おしまいのひとひらを眺める
都合よく考えられないよ今は
あの時みたいに何も告げられない
あの時みたいに無責任に呟いた


「またね」


おしまいのひとひらに
おしまいのひとしずく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

おしまいのひとひら

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投稿日:2023/04/01 15:09:49

文字数:986文字

カテゴリ:歌詞

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