真実を疑う無数の言葉
読みたくないから目を逸らした

どこぞの偉い人は言う、
「これを人間の退化だと批判する人こそ、退化しているのです」

だったら
いっそ飛び込んでしまえばいい
お金も報告書も大切な思い出も
電源が落ちたらすぐさま消えてしまう世界に

言葉で溢れた幻想(ゆめ)
光速でいくつもの声が飛び交っている
たかが数十文字の呟きに追われて
あなたは誰のために生きているのですか


自分をも貶める低俗な言葉
聞きたくないから耳を塞いだ

どこまでも遠くなれ 時代よ私を取り残せ

「いいんだよ
馬鹿な人達には見えないのさ」
電子で織られた世界は目に見えない
そう、まるで裸の王様と領民みたいだね

光の繋ぐ世界
それは退縮してあまりにも卑近だ
友達を求めて 誰かの評価に怯え
それじゃあ現実と変わりありませんね

見えない糸の幻想
0か1で作られたモノクロのマクロ
システムダウンですべてがなくなる世界に
私は大切なものなど置きたくない


肥大しすぎてシビアになった仮想世界
全か無かしかない、それはある意味人間の脳に似ている

騙され続けたい
第二の脳の作りだす幻想に
この世界ではせいぜい個人など
世界を構成するニューロンの一つ

みんな御伽話が好き
頭打ちになる未来など見たくない
世界中の人と繋がれる、それも可能
ある意味そこには世界などないのですから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

All or None

――――0か1か 全か無か

ネット社会にいながらネット社会の批判をするという無謀な挑戦。
デジタルの世界に0か1かしかないように、人間の脳細胞に沈黙と興奮しかないように、世界にもいつか「参加するかしないか」=「善か悪か」しかなくなるのではないかと思いました。

個人的にはどうも、過剰にネットやコンピュータに肩代わりさせる風潮はやはり好きではないのです。

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投稿日:2013/07/28 22:27:41

文字数:585文字

カテゴリ:歌詞

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