窓を叩く雨の音
そっと止まる
見上げた空には光
雲が切れて

横断歩道横切る
人の波に
開いていた とりどりの花
つぼみに還る

不意の呼び出しにときめき
この店 来たけど
「今のうちならば間に合うよ」と
疼いた傷痕(きおく)

一人きり ずっとずっとずっと
言い聞かせた心が
想いもよらぬ高鳴りで
後ずさりしてる
二人なら きっときっともっと
違う何か見えると 信じきれたら
迷わずについてゆくのに


ビルの街を宵闇が
塗り替えてく
沈んだ夕陽の名残り
ひと筋 紅(あか)く

横断歩道駆け出す
手を引かれて
急がないで二人このまま
残されてもいい

答えなんて出せないまま
寄り添った腕の
ぬくもりが今は確かなもの
瞳を閉じれば

二人きり ずっとずっとじっと
離れずにいられたら
かなわぬ夢とわかっても
しがみついている
雲が来る そっとそっともっと
忍び込んで心に
二人の影を包むように霧雨が降る


一人きり ずっとずっとずっと
言い聞かせた心は
柔らかな雨 包まれて花を開いた
二人なら きっときっともっと
優しく見つめられる

重なる影に 咲いた花
霧雨の中

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

霧雨の花

いっこうさんの曲につけてみた:決定稿(横長さ改良版)
タイトルもそのまんまで決定。

古いものも前のバージョンで平仮名・漢字とも残しています。

閲覧数:394

投稿日:2016/04/29 02:52:53

文字数:487文字

カテゴリ:歌詞

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