《1番》

夏が終わり 虫達の声が心地よく響く頃 生者と死者の交わる地に 赤く燃える花

花は葉を想う 葉も花を想う されどその想い決して届かない

蔓珠沙花よ 蔓珠沙花よ 友もなく恋人もなく 唯一人

蔓珠沙花よ 蔓珠沙花よ 見ゆるのは己が写し身だけの 悲しい花


《2番》

秋が終わり 肌を切る様な木枯らしが荒ぶ頃 全ての命が消えゆく日に 蒼く萌える花

私はここにいると 空に向かい手を伸ばす されどその想い決して届かない

蔓珠沙花よ 蔓珠沙花よ 餓鬼道に堕ちた人々を 救う

蔓珠沙花よ 蔓珠沙花よ 苦しみも悲しみも無い地へ導く 慈悲深き花

《ラスト》

冬が過ぎ 春が来れば 花は変わらず咲き続けるでしょう

冬が過ぎ 春が来れば 人は移ろい変わり続ける

蔓珠沙花よ 蔓珠沙花よ 二度と戻らない貴方の為に

蔓珠沙花よ 蔓珠沙花よ ただ一輪 この花を貴方のお墓に手向けましょう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

蔓珠沙花~ヒガンバナ~

ヒガンバナは中国からの帰化植物で、日本に生えているモノはただ1つの雌花から生まれたクローンです。
名前の由来には2つあり、
一つは彼岸の時に咲く花だから。
一つは有毒であるが、飢饉の時の非常食であり、これを食べ尽くしたら彼岸(死)しかないと言われている花だから。

誕生日にふさわしくない縁起の悪い花ですが、季節的には良いと思って作ってみました。

閲覧数:229

投稿日:2012/12/28 23:43:14

文字数:398文字

カテゴリ:歌詞

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