秋雨がチラつき始めたら
泣き方もわからなくなる
誤魔化しのメイクもいらない
濡れた服で路地を駆け抜けろ

膨らんだ重いフードを脱いだら
前髪と一緒 初恋切り捨てるの
張り付いたソックスを剥ぎ取って
投げ込んだ アタシも同じように 白い渦で
洗い落とす

窮屈なレッテルを貼りつけて
未来あった子供が大人になるの

秋雨がチラつき始めたら
明け透けになる 言葉まとめて
ゴミ箱に捨ててしまえば楽になれるわ
明日雨が降りますと言うけれど
傘なんて持ってやらない
嫌味のように濡れてやるわ

雨の中 ベランダに締め出した 糸
初恋を手の平で潰すの
干からびた 脳漿をすりつぶして 混ぜ込んだ
明日も同じように
悔いの中で 無為に終わる

簡単な問題が解けなくて
有象無象の波に埋もれてゆくの

秋雨がチラつき始めたら
つま先の雫を飛ばして
さよならを告げて仕舞えば 涙に濡れるの
明日雨が降りますと言うけれど
傘なんて持ってやらない
嫌味のように濡れてやるわ

秋雨がチラつき始めたら
街を彩る傘 喧しい 
モノトーンに染められるなら楽になれるのに
明日雨が降りますと言うけれど
傘なんて持ってやらない
嫌味のように濡れてやるわ
濡れたまま 靴紐を解く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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秋雨

閲覧数:83

投稿日:2022/01/30 23:45:28

文字数:523文字

カテゴリ:歌詞

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