迷いこんだ
一人の少女
たった一人で
ただ歩いてく
人は誰も
いないその森を
ただ一人で
何の為に
来たのかは
彼女も知らない
けど、ただ少女は
歩いていた

森の子リス
「嗚呼、妹がいたな」
狐の夫婦
「嗚呼、パパとママもいた」
綺麗な鳥
「そういえば兄もいたんだ」
甘い果実
それを食べた瞬間に……

嗚呼、思い出した
全てを、あの真っ赤で残酷な悲しい思い出を
リスよりも早い刹那の時
狐よりも醜い者達の仕業
鳥のさえずりよりも高い悲鳴
そして口にした果実よりも真っ赤な…
何故、思い出した?何故、思い出させた?
それとも、この森に足を踏み入れて
思い出した少女が悪いのか?

目を開き
少女は歩き出した
行く先は
彼女の胸の内にしまって
森で遊んでいた
さっきとは違う顔立ちで
ただ歩く
さっきとは違う確かな足取りで
そう此処は
忘れモノの森
忘れてしまった
モノを思い出す神秘の森
それが何であっても
決して逃げてはいけない
そして思い出した
その少女のその後の物語は―――――

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

忘れモノの森

同名のハルカさんの曲に応募した歌詞です。
不都合があれば改変しても構いません。
http://piapro.jp/t/c08U

…人に不快な思いをさせる歌詞になってないですよね?ちょっと不安です。
半分歌詞にあたるピアノに合わせて、半分イメージで書きました。
最後の森を踏み歩くようなじゃりじゃりとした音(?)のところは
歌詞無しで考えています。

今後、文字数等が追加された時はもしかしたら
書き直すかもしれません。

閲覧数:134

投稿日:2012/12/13 15:08:53

文字数:443文字

カテゴリ:歌詞

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