待宵

作:whitetree


泡沫(うたかた)の恋と千歳(ちとせ)の愛 その恋は終わってしまったのか 長い待宵(まつよい)


明かりを標(しるべ)に見上げた先には望月(もちづき) 馴れ初めの可惜夜(あたらよ)が思い浮かぶ
数多(あまた)の言の葉を贈りつづけた年月(としつき) 清らかな想い抱いた恋蛍(こいぼたる)

花笑(はなえ)み見せた貴方(あなた) 微睡(まどろみ)でふたたび出会った

貴方のたおやかな仕草にも ありふれてて粗雑な言葉にも
幾度(いくたび)も思い初(そ)める 来てくれたなら
泡沫の恋と千歳の愛 玉響(たまゆら)の重なりを忘れずに
想いを浮舟にのせて 今夜も待っています


何度目の泪(なみだ)に沈む待宵でしょうか 貴方の心は移ろい遠くへ

運命(さだめ)占おうとして 見つけてしまった秋扇(あきおうぎ)

貴方のたおやかな仕草さえ ありふれてて粗雑な言葉さえ
幾つもの夜を越えて 霞の向こう
泡沫の恋と千歳の愛 いつの日か終わりが来るのならば
想いは浮舟にのり 彼方を揺蕩(たゆた)うでしょう


摘んだ帰り花(かえりばな)は 枯れず孤独に咲きつづけた


貴方のたおやかな仕草にも ありふれてて粗雑な言葉にも
幾度も思い初める 来てくれたなら
泡沫の恋と千歳の愛 玉響の重なりを忘れずに
想いを浮舟にのせ 今夜も待っています



-おわり-

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

待宵

ざわわさんの「和風ロック」曲に向けて歌詞を書いてみました。

閲覧数:213

投稿日:2018/12/27 00:01:23

文字数:592文字

カテゴリ:歌詞

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