あの日 いつものように
君と会う約束をした
なんだか いつもと違う
夏の色に戸惑う
日陰に逃げて手を胸に置く
鼓動のビートがなんとなく速かった
通信ケーブル伝って気づく恋心
言葉にできないまままた負けちゃった
君と過ごすこの時間は止まらない
8月が去っていく
夕暮れ 帰り間際に
君が手を振った姿
これで最後だなんて
当然思うわけない
夏が来るたび思い出すのは
あの日 君がくれたフシギダネだった
突然の土砂降りが空を濁す
言葉にできなかったことを悔やんだ
君と過ごせたはずの日々が消えた
ある夏の出来事
今年もひとつレベルを上げて
君を迎えにいく
思い出すべてを奪う夏泥棒
道沿いのベンチにもう一度座って
取り返す過去の記憶のどこかの
ある夏の出来事
通信ケーブル伝って気づく恋心
言葉にできないまままた負けちゃった
君と過ごす日々はまだ続いている
8月の片陰
ある夏の出来事
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kurogaki
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