僕に名前を 授けてください

A
両手を 絡める糸に 吊るされ
背けた顔 それすらも
操られて 見つめる



B
如何にも 或いは 愛で
大抵 さながら 囚われの身

心が 縛られる
だから 表情など持てない


完璧な Marionette



S
真実だけ 感じさせて
まるで 偽り なりきり おとぎ物語
ー嘘で塗り固めて
ー薄笑い浮かべて
壊れる 寸前 糸はもつれる

自由 もう不自由
慣れた 思考停止の心地は 安楽
ー優美に踊れば
ー夢だと思えば
無駄な 期待 しないで 諦めつく

だって 僕は Marionette

A
沸き立つ 欲望に支配されて
目覚めた 瞬間(とき) 決めたのは
愛したりしないこと



B
どれだけ どこまで 捧げ
何から 何まで 欲していいか

加減が 測れない
ぜんぶ 手に入れたくなるから


そんな僕は Joker



S
ひとりきりで 泣かせてくれ
こんな 卑しく 憐れな君の ハズレくじ
ー堪らない感情
ー乱したい衝動
冷たい 誰かに 渡しちゃいなよ

騙し 騙し生きて
未練がましく 希望にすがるから 無様
ー仮面施して
ーおどけたポーズで
勝ちと 負けが そろえば ゲームオーバーだ

あーあ。

C
誰かの手の中で生きて
誰にも手の内 明かさず
どことも居場所 証さず
どこにも居場所 見当たらず

仮面の下の本性に
気づかずいてくれるように

じょうずに僕を狂わす
君にならいいよ

S
僕のために 笑ってくれ
先が 暗くて 怖くて 痺れる憎しみ
ー醜く裂けた口
ー人を欺く道具
切り出す カードは Joker

時は満ちて 欠けた部品(こころ)
わざと 嫌われ おどろに 振る舞った 仕草
ー傀儡（くぐつ）と云われても
ー求められるままに
嘘で 溺れ いつかは 沈むが 摂理

Marionette or Joker …?



【ひらがな】

ぼくに なまえを さずけてください

A
りょうてを からめるいとに つるされ
そむけたかお それすらも
あやつられて みつめる



B
いかにも あるいは あいで
たいてい さながら とらわれのみ

こころが しばられる
だから ひょうじょうなど もてない


かんぺきな まりおねっと


S
しんじつだけ かんじさせて
まるで いつわり なりきり おとぎ ものがたり
ーうそで ぬり かためて
ーうすわらい うかべて
こわれる すんぜん いとは もつれる

じゆう もう ふじゆう
なれた しこうていしの ここちは あんらく
ーゆうびに おどれば
ーゆめだと おもえば
むだな きたい しないで あきらめつく

だって ぼくは まりおねっと

A
わきたつ よくぼうに しはいされて
めざめた とき きめたのは
あいしたり しないこと



B
どれだけ どこまで ささげ
なにから なにまで ほっしていいか

かげんが はかれない
ぜんぶ てに いれたくなるから


そんな ぼくは じょーかー



S
ひとりきりで なかせてくれ
こんな いやしく あわれな きみの はずれくじ
ーたまらない かんじょう
ーみだしたい しょうどう
つめたい だれかに わたしちゃいなよ

だまし だまし いきて
みれんがましく きぼうに すがるから ぶざま
ーかめん ほどこして
ーおどけた ぽーずで
かちと まけが そろえば げーむおーばーだ

あーあ。

C
だれかの てのなかで いきて
だれにも てのうち あかさず
どことも いばしょ あかさず
どこにも いばしょ みあたらず

かめんの したの ほんしょうに
きずかず いて くれるように

じょうずに ぼくを くるわす
きみになら いいよ

S
ぼくのために わらってくれ
さきが くらくて こわくて しびれる にくしみ
ーみにくく さけたくち
ーひとを あざむく どうぐ
きりだす かーどは じょーかー

ときは みちて かけた こころ
わざと きらわれ おどろに ふるまった しぐさ
ーくぐつと いわれても
ーもとめられる ままに
うそで おぼれ いつかは しずむが せつり

まりおねっと おあ じょーかー …？