吐き出す息に無数の色を浸し
並べられたガラス瓶の中に沈む
散り散りに溶けてゆく光飲んで
クリスタルの中　蝕む生命線
　

美しさを音に変換したら
言葉はこの手擦り抜けるように
溢れて儚く意味をなくしてく


歪んだ表情　短命な微笑
傷つく心も鈍感な慕情
いつか色褪せて朽ちていくのなら
それは貼り付けられた命の装飾
軽い気持ちで毒を流し込む


水面に映す影　真偽も濁りゆく
光に滲む色　無（ぜろ）には戻らない
抗いこの手で希望を掴むとその命燃やした

誰もが憧れては憎しみの言葉を吐き出し
取り繕って笑う　自由羨んで
ガラスの中　閉じ込められたままのHerbarium
時間（とき）を止めて　
生命（いのち）が朽ち果てないようにして

鏡に映した本当の姿を見ないで
自分を偽り生花を騙って気取った
重なる溜まった嘘を数えては
空っぽな中身が露見するよ
邂逅しよう　回想しよう
虚（うつろ）い霞む世には真はいらない

瞼を覆う闇　真偽を隠してた
雁字搦めのまま　肢体は空を請う
諦めこのまま悲観に暮れるとその命枯らした
　　
皆憧れては憎しみの言葉を吐き出し
取り繕って笑う　自由羨んで
ガラスの中　閉じ込められたままのHerbarium
時間を止めて生命が朽ち果てないようにして
　
人を謀る　偽物の輝き
メッキ剥がれればつまらないものだ
直ぐに飽きられ捨てられるのならば
刹那の愛情　この身に刻めよ


憧れては憎しみの言葉を吐き出し
取り繕って笑う　自由を羨んで
ガラスの中　閉じ込められたままのHerbarium
時間を止めて
生命が朽ち果てないようにして

手に握りしめた熱は憐情で
伝う雫は不確かな愛情だ