きみはぜったいぜったいぜったいぜったい
失恋したりしない
そういう呪いをわたしがかけた


きみはこれからもいろんな女の子を好きになって
だけどだれからも一生振られたりしない
どうせいままでだって振ったことしかなかったんでしょ？

きみはいつも振る側
女の子を泣かせる側
愛なんて言葉 一瞬の幻
そしてささやかな罪悪感を得る
そんなの自己満足でしかないのに
きみが知るのはそこまでで終わり

きみはこれからも
たくさんたくさんたくさんたくさん
愛され続けていく
この気持ちを一生知らずに終わるの


きみはこれからもたくさんの女の子に好きになられて
そしてたくさんの女の子を泣かせるんだ
どうせいままでだってずっとそうしてきたんでしょ？

きみはいつも想われて
相手に大切にされて
熱が冷めるのは いつだってきみが先
恋って世界の 愛って真実の
その半分を きみは知らずに終わる
そういう呪いをわたしがかけた

だからきみはもう
ぜったいぜったいぜったいぜったい
失恋したりしない
思い知らせない、そういう呪い


きみはこれからもたくさんの女の子に愛してもらって
そしてそのほんの少ししか返せずに終わる
どうせいままでだって自分の気持ちが一番でしょ？

ずっと続く気持ちなんてない
変わらない想いなんてない
それは確かに正論
でも 今この瞬間だけは
この気持ち 守っていくと思えなきゃ
そんなの最初から終わりがわかってる

いまのこの気持ちを
ぜったいぜったいぜったいぜったい
わからせたりしない
わたしが毎日どんな思いで過ごしているのかなんて
わたしがこの先どんな気分で生きていくのかなんて

きみはもうぜったい
失恋したりしない