小さい時の、確かな思い。お碗を眺めて思い出す。

大好きだった、砂糖の味覚。大好きだった、卵の白身。
小さい時の幸せは、今では、もう、覚えていない。

嫌いだった粒餡(つぶあん)に、大嫌いな、豆ご飯。
食べても食べても無くならない、大根のお味噌汁。
かつての恐怖の食べ物を、今では平気で食べている。

確かな思いは零(こぼ)れ落ち、お碗に残るは僅(わず)かな思い。
違和感のある建物の中、確かに私はそこに居た。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

確かなお碗

「赤い私」所属作品の1つです。

まとめ読みしたい方は、ブックマークなどからどうぞ。
ブックマーク = http://piapro.jp/bookmark/?pid=to_dk&view=text&folder_id=173156
to_dk作品紹介(ブログ) = http://tounderlinedk.blogspot.com/2010/07/blog-post_4264.html

なお、この文章は、次の条件でもご利用できます。to_dkのピアプロ投稿作品のライセンスについて
http://piapro.jp/content/sw3yqx0p4n2cwjw3
ブックマークでつながったテキスト(0)
まだありません。

閲覧数:75

投稿日:2011/05/05 07:10:26

文字数:206文字

カテゴリ:その他

オススメ作品

クリップボードにコピーしました