どれだけ言葉を並べても　キミを振り向かせるには未だ足りない
花で飾られた街の中　笑わないキミを見てた

時には痛みを伝えても　キミの心を惹くことは出来ない
青く照らされた部屋の中　眠らないキミを見てた

恋とは呼べない好意のように　　　　　　　　
愛には至らない出逢いのように
近づいても決して触れられないような
満たされない想いで歌ってた

舌先で腐ってく "I LOVE YOU"

冷たい言葉を浴びせても　キミは月日を泳ぐ無知の幼子(さかな)
世の中知らぬ存ぜぬの顔　変わらないキミを見てた

泥に塗れている服（うろこ）のように　
鱗（ふく）で隠している瑕疵のように　
見えない物の形を知りたくなって
バレないように手探りでなぞってた

指先で潰してる "I NEED YOU"

終には涙を浮かべても　キミの瞳には無色透明
落ちて砕けていく沫（ほし）の夜　いつまでもキミを見てた

雲を剥がれていく雨のように
濡れた蕾が匂い立つように
溢れる声はもうどうしようもないんだ
届いてほしいってそう願ってしまうんだ

風に靡かない草のように
大地に根付かない木々のように
然るべきことを厭いながら
生きるなんてことは出来やしないんだ

キミを振り向かせる言葉を探してた
いつか心を奪ってやるって歌ってる

その日をずっと夢見て綴ってく "FISH STORY"