子供のころ日常だった直感が
耳の背に根を張り はがれない声が
まぶたの裏で光を曳き走る線が
古い印を指差した

背を追われ絡みつかれるような焦燥は
ひび割れたすき間から覗く懐旧は
暗がりがにらぐ片生りに差す入り日は
徴にゆらう胸走り火は

天と地を結う蜘蛛の糸
赤い痛みが今、指を引いている

彼方に首を見つけたら走ってゆけ
その身に験が宿るまで走ってゆけ
沖つ波の高みを一つ越えたとき
次の標が見つかるだろう

冷めた槌を打つ諸人を
熾の明かす未開の海が呼んでいる
枯れ朽つ内も夕雲の祝詞を帯び
違えた玉の緒で弓を引いていく

檻の中で待ちくたびれて やせた恋が
枷を断ち腐り枯れた手でしがみつき
波の果てに丹つらう標は光を増す
まるで悪魔がささやくように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

永級灯途(Everlasting Beacons)

・楽曲ページ
http://piapro.jp/t/86m3

・子音/母音の省略など、詳しくはブログで
http://gachi4.blogspot.jp/2016/07/2meiko-v3everlasting-beacons.html#lyrics

閲覧数:106

投稿日:2016/07/22 21:47:17

文字数:329文字

カテゴリ:歌詞

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