手を取って、

点灯時間は過ぎたけど　あと五分
目覚ましくらい鳴ったってさ　馬車はカボチャにならないし

等間隔に並べた　螺旋の歴史にも
名前をつけて良いかな　余白に書き込んだ

捨てたままだった言葉に　そろそろ声を吹き込もうか
今日くらいは資格なんて　ぐるぐる違う場所を廻る
触りたかったの、言葉に　ぱらぱら剥がす心の音
もう許していいのかもね　まだまだ弱いあたしのこと

手を取って、二の足踏んで、

十分に足りず兎追う　中間で
時計は修理に出したまま　醒める昨日は忘れよう

ナイロンだって羽衣　飛べそうな気がした
頬つねって吐き出して　また明日、なんてね

手を取って、二の足踏んで、もういいよ。

捨てたままだった言葉も　いろいろあったみたい暗に
今日くらいは資格だって　ぎりぎり深度掴んでみた
触りたかったよ、言葉に　ぽろぽろ浮いた心の音
もう許せるようになった　さよなら弱いあたしのこと