A1
街は薄闇 裏路地に潜む暗殺者(assassino)
理を外れて さまよう獣は名を持たず
言の葉を火に焚べて 燻らす煙よりも軽い
命を刈り取って 明日の生者を選り分ける

B1
「Noiosa.(つまらないな)」
野良猫と侮るなかれこの身は闇を統べる牙
どうした?
抗ってみせろよ 俺の声を聞け

S1
限りある生なればこそ今を盛りと
駆け抜ける刹那こそ至高
行き止まる先は――「Muori.(死ね)」


A2
鼻孔くすぐる 薄れかけた硝煙の香り
暗号が導く“古い友人の遊び場”へ
愚かしい反抗の 報いを受けてもらわねばな
慾望の渦巻く 賭博場(casinò)が今宵の舞台

B2
「Ciao, Bella.(やあ、かわい子ちゃん」
耳元に落とす声は麻薬のように脳を侵す
いい子だ
聞かせてくれるだろう奴の腹の底を

S2
リスクのない賭けなど興が乗らない
なにを恐れるものがある?
賭け代はこの「Vita.(命)」


黒猫「情報に間違いはなさそうだが、やつが来る前にもてなしの準備を整えておかねばな」
《間奏》
黒猫「Cornix, Moerderwal, siamo pronti?(鴉、鯱、準備はできたのか?)」
鯱「Si, sono pronto.(ええ、整いました)」
鴉「Tutto a post.(万事恙無く)」
黒猫「Ok. Leopard, Lepre?(よろしい。豹、兎は?)」
豹「Certo.(もちろん)」
兎「Si.(はい)」
黒猫「Sai, devo andare――(それでは、はじめるとしよう――)」


C1
グラス片手に待つ 獲物がきたか
闇に染まるフロア 静寂を支配して

B3
「Finito.(仕上げだ)」
さあ今こそ飢えた獣共を檻に解き放つ
逃すな
最後の仕上げだ地獄の幕を開け

RS
終わりを乞う犬どもの喉笛を裂き
怯えた目をして震える子羊を贄に
限りある生なればこそ 今を盛りと
駆け抜ける刹那の享楽
虚無を抱え征くは獣道 果ては誰しもが「Morire.(死ぬ)」


以下、読み

A1
まちはうすやみ
うらろじにひそむアサシーノ
ことわりをはずれて
さまようけものはなをもたず
ことのはをひにくべて
くゆらすけむりよりもかるい
いのちをかりとって
あすのせいじゃをよりわける

B1
ノイオーサ
のらねことあなどるなかれこのみはやみをすべるきば
どうした?
あらがってみせろよおれのこえをきけ

S1
かぎりあるせいなればこそいまをさかりと
かけぬけるせつなこそしこう
いきどまるさきは モーリ


A2
びこうくすぐる
うすれかけたしょうえんのかおり
あんごうがみちびく
ふるいゆうじんのあそびばへ
おろかしいはんこうの
むくいをうけてもらわねばな
ようぼうのうずまく
カッジーノがこよいのぶたい

B2
チャオベッラ
みみもとにおとすこえはまやくのようにのうをおかす
いいこだ
きかせてくれるだろうやつのはらのそこを

S2
りすくのないかけなどきょうがのらない
なにをおそれるものがある?
かけしろはこの ヴィータ


C1
ぐらすかたてにまつ
えものがきたか
やみにそまるふろあ
せいじゃくをしはいして

B3
フィニート
さあいまこそうえたけだものどもをおりにときはなつ
のがすな
さいごのしあげだじごくのまくをひらけ

RS
おわりをこういぬどもののどぶえをさき
おびえためをしてふるえるこひつじをにえに
かぎりあるせいなればこそいまをさかりと
かけぬけるせつなのきょうらく
きょむをかかえゆくはけものみちはてはだれしもが モーリー

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

闇猫の遊戯(仮題)

閲覧数:200

投稿日:2019/06/02 16:09:15

文字数:1,503文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました