いつも変わらない君でいてね
そう あなたは言った
その言葉は 緩く足枷になって
私のセカイは閉ざされる

らしく らしく
らしさ なんてものは
いったいいつの間に
だれが
私に与えたというの

私の知らない らしさ だけが
ひとり歩きして

けれどあなたは
こうも言ったわ
夢をかなえて
理想の大人になってね と

りそう リソウ
理想の大人 理想の女性
そんなものは
誰の心が生み出したというの

ヨノナカの理想は言葉だけ

大和撫子だって
その名前だけが消費されて
本物の彼女はどこにもいなくなった

なりたい私はいくらでも

そうね まずは
異国の綺麗なスタァのように
ふたつの眸にひとつ
蒼い宝石を飼いたいわ

つぎにはあそこの小鳥のように
鈴の声を出してみたい

なぁんて ね

知っているわ

私が私で生きていくには
あなたやだれかの言う
らしさ を 裏切れないの

私が好かれて生きていくには
ヨノナカに好かれるしかないの
誰かの理想を模造して

ああ
からっぽ
もやのなか

私がわたしを知らないまま

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

虚像

随分前に書いたものが出てきました。

使いたい方いらっしゃいましたらぜひ。

閲覧数:140

投稿日:2017/04/30 14:15:27

文字数:458文字

カテゴリ:歌詞

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