十二の無垢なる魂
十一の鴉の眼
十の宿木の杭
悲鳴響かせ

九の聖者の手首
八の幸無き獣
七の罪科よ
杯を満たせ


震える肩 手を添え
そっと囁く背徳
恐れないで 罪など
願いに犠牲は付き物だろう?

さあ


艶めく肌 刃を
そっと突き立てご覧よ
鮮やかな葡萄酒
きっと君も夢中になる

ほら Bon appétit!


命の焼亡 戦火に侵され
護国の騎士など弱者の妄想
喪失に生きる未来ならば
されど二度と戻れぬ過去ならば
全てを賭して死に背こう


祈りはやがて地を満たして
灰は天へと昇るだろう
我らの悲嘆を乗せて
来ざる救済に涙落ち
再会は天に聴き届けられまい……


痩けた頬に手を添え
そっと囁く「さようなら」
甘い甘い最期の美酒
きっと君を虜にする

さあ Bon appétit!


命の創造 神のみ赦され
賢者の石など愚者の空想
人の身に為せぬ所業ならば
決して夢に叶わぬ幻想ならば
全てを捨てて信に背こう


祈りは天に響かずとも
血は地に染みて届くだろう
我らの悲願を連れて
来たる邂逅に胸焦がし
契約は地獄に聴き届けられよう!


六つ山羊の首
五つ堕ちた星
四つ黒き福音
いざ幕は上がり

三つ絡みの蛇
二つ血の果実
一つ穢れた魂
全て貴方に捧げよう


祈りはやがて血を充たして
彼の者 此処へ来たるだろう
私の悲願叶えよ!
灼ける白光に舞い降りる姿は
まるで天使のようで――

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

L'alchimiste (歌詞)

閲覧数:34

投稿日:2023/12/29 22:44:14

文字数:606文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました