【暮れる、君を背に】
死を俯瞰しているようで
くだらない話ばかりで塞ぎ込んで
歩き止まってしまうまま 日が刺した
僕は思ったんだ 石を蹴っては空に落ちた

石畳を歩いて 夜祭を通り過ぎて
朝焼けの空 結局僕は何者でもないんだ
やりたい事なんてないから
気づかないままで 俯いたまま

どうせ僕だ ずっとそうなんだって
受け入れられないよ こんなんじゃ
劣等抱えて生きていくだけのこんな僕に
もう何回 もう一回 暮れて 枯れるだけで

死ばかり 陽気に語って
悪口を言われて条件反射で笑って
空っぽな心を隠して
それを知られるのが怖かったんだ

どうせ僕だ ずっとそうなんだって
受け入れられないよ こんなんじゃ
劣等抱えて生きていくだけのこんな僕に
もう何回 もう一回 暮れて 枯れるだけで

どうせ君は ずっとそうなんだって
受け入れられないよ こんなんじゃ
劣等抱えて生きていくだけのこんな僕に
もう何回 もう一回 暮れて 枯れるだけで

僕は思ったんだ 終わろうと思った


【神様なんていなかった】
ずっと思ってた事があるんだ
生き方とか 死にたいとかそればかりで
神様がいるなら 僕は嫌われていたようだ

次に幸せになれたら そんなことを思った
愛想笑いばかり上手になって
本心なんてわからなくなって
これで終わりなんだ 僕の火が消える

君は泣いてくれるのか それだけで
僕はとっくに諦めてるんだよ
だから ずっとこのまま愛されたかった
なんて こんな僕を笑ってくれよ ねぇ

歩くことすら億劫になって
君の顔も忘れいく
醜くなって 朝を待つ もう疲れたんだ
絵を描く理由も わからなくなっていた

君は泣いてくれるのか それだけで
僕はとっくに諦めてるんだよ
だから ずっとこのまま愛されたかった
なんて こんな僕を笑ってくれよ ねぇ

君は泣いてくれるのか それだけで
僕はとっくに諦めてるんだよ
だから ずっとこのまま愛されたかった
なんて こんな僕を笑ってくれよ ねぇ

なんて僕の話


【朝顔と落下、君に花を】
今更になって気がついた
終わる途中のままで繰り返している
朝顔が咲く前の頃 君をようやく知った
ありもしない記憶の隅で

落下するくらいには日々が遠退いた
足が冷たいのだ 視界が咲くそれに
泣いてしまわない様に 酷い走馬灯をみた
幸せを並べたっていつもそうだ

宙に落ちてゆくのに なのに
もう少し生きたいと思ったのだ
愛さえ知らないこの孤独な街で
なんとも滑稽な話だろう
今更報われないのに 君に会いたかった

辛いと思えば 空の色が変わって
遣る瀬無い気持ちを歌にして
遠に過ぎたそれを拾い集めて
それをどうしろと言うのだ
時雨のないこの世界で君を描けたなら
もう一度あの夏に戻ってさよならをするのだ

宙に落ちてゆくのに なのに
もう少し生きたいと思ったのだ
愛さえ知らないこの孤独な街で
なんとも滑稽だろう
今更救われないのに 君に会いたかった

宙に落ちてゆくのだ だから
もう嫌だ生きたいと願ってるのに
愛さえ知らないこの孤独な街で
なんとも滑稽だろう
今更救われないのに 君に
君に会いたいと最後に思った

アスファルトまでの2.25秒間
破裂音と共に何かが咲いた
君はそれを見ていたのだろうから


【夏影回想録】
心が空っぽになるようだった
浅い歌も滑稽なくらいだ
全部忘れたかった あの夏が泣いている

歩くたびに 何かが軋むんだ
耳をすませば夏が聞こえる
今のまま醜い僕を君は笑っているようだった
何もかも許せなくなって 酒ばかりの今日だ

大嫌いだ 君も あの夏も 恋とやらも
擦り減っているのがわかるんだよ なぁ
何もする気なんてなくて 夏が終わりそうで
思い出になんてならないんだよ
ヒグラシが鳴いている

涙がとまらないのです
胸がなぜか苦しいのです
君の神様なんて君しかいないのに
僕がそうなればよかったのか
こんなんじゃ笑えないじゃないか!
嫌いな君に届けるまで

大嫌いだ 君も あの夏も 恋とやらも
擦り減っているのがわかるんだよ なぁ
何もする気なんてなくて 夏が終わりそうで
思い出になんてならないんだよ
ヒグラシが鳴いている



【戻らない夏を書く】


【哀悼賛歌】
生きている理由を探してみたんだ
僕の心はずっと前から亡くなっていた
吐き出せない感情をまだ知らないままで
逃げるなんて出来ないまま今日が終わった

死ねるならそれが良かった
いつも怖がっていた僕だ
過去に囚われていたんだ
そればかりを言い訳にしたいんだ
このままではいけないことは
僕が一番知ってるんだ

溜め息と出たそれが空に登る様で
大人ばかり近づいて まだ進めないままで
塵みたいな作品だけ世に出して
存在証明をしたいんだ
将来がただ ただ ただ ただ 怖くて
堪らないんだ

こんなはずじゃなかったなんて僕のせいだ
灰になった君を覚えている
優しい人を見ると何故か心が痛くなって
小さく見える僕が情けないんだ
幸せな人を恨んで 不幸な人を見下して
こんな僕が一番醜いじゃないかって

溜め息と出たそれが空に登る様で
大人ばかり近づいて まだ進めないままで
塵みたいな作品だけ世に出して
劣等否定をしたいんだ
将来がただ ただ ただ ただ

溜め息と出たそれが空に登るままで
大人ばかり近づいて まだ進めない僕らで
塵みたいな作品だけ世に出して
存在証明をしたいんだ
将来がただ ただ ただ ただ 怖くなって
明日を話すだけになっていた


【朝焼け空唄】
嫌いな事ばかり
君の声も感情も届かないまま
夜明けの星を見ていたのだ

どこが辛いか分からないが
苦しいのは僕が弱いのか
言葉に詰まる 言い訳とか
死にたいとか思うばかりで
今日も死ねないままで

明日色に手を伸ばして
死にたかった昨日を叫んで
結局僕は何を言いたいのか分からなくなって
ずっとずっと怖いままで
知らないはずの幸せを想っていた

このままで明日の日がさして
憂鬱を紙に書き込んで
才能なんてなくて それでもどこか期待して
残ったものに優しさなんてなくて
君ばかり妬んで こんなはずじゃなかったのに
なんて今更遅いんだ

茜色に手を伸ばして
遣り切れない明日を叫んで
結局僕は何を言いたいのか分からなくなって
ずっとずっと酷いようで
知らないはずの幸せを想っていた

変われないなんて甘えてるだけで
それが見えないように歌っているんだ
全部僕のせいだった あの時もあの時だって
終電の喧騒で泣いていたって
なぁいつもの空に泣いていた 僕が終わっていく


【空が変わるくらい経って】


【夏幽霊】
八月、バス停、蝉時雨、夏の記憶
交差点と信号機 青になるのを待っていた
明日の向こう側 君の影 傳う頬
生温い風が背をなぞった

君と過ごした夏の思い出は
とうの昔に終わってたんだ
何もなかったように 霧がかかった向こう側
明日の来ない君は幽霊なんだって
夏にしか来ない君は幽霊だ

昼下がり、茜色、離れない夏の記憶
交差点と信号機 躁になるのを待っていた
明日の向こう側 君の影 掴めない
生温い風が背をなぞった

記憶の隅で 泣いていた僕だ
思い出になった夏記憶は幽霊の様で
明日もずっと忘れないまま
それは呪いのようで僕を苦しめている

君と過ごした夏の思い出は
とうの昔に終わってたんだ
何もなかったように 霧がかかった向こう側
明日の来ない君は幽霊なんだって
夏にしか来ない君は幽霊だ


【終わる君に花を添えて】
何も知らないんだ 僕は
夕暮れにとんだ明日を知らない君も
少しだけ考えたんだ 思い出になっていた

もう辛くはないのに 胸が痛いんだ
心にいるとすれば僕は心を失ったのか
泣いていた僕を見ている僕が
どうも遠退いて溶けるようだったんだ

君に隠した言葉、泣いた僕の話
おとぎ話の様に終わっていくまま
書き続けた君への手紙に落ちない言葉に
気がついた つい先日の話だ

忘れるように 生活になって
お金の事ばかりで 終わる暮れた空
愛を知った今なら 君を知れるのかな
今更考えたって仕方ないけど
君の石にノイバラを添えて

君に隠した言葉、夏幽霊の話
おとぎ話の様に終わっていくまま
書き続けた君への手紙に拙い言葉に
気がついた つい先日の話だ

君に話した言葉、惰作ばかりの夏だ
おとぎ話の様に終わっていくまま
書き続けた君への手紙に愛を書き殴って
気がついた 僕は君が好きだった

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

アルバム構想 【終われる君に花を添えて】

アルバムにしようと思ってる歌詞たちです。物語形式で書いてみました。少し意識するとおもしろいかもしれないです。

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投稿日:2024/03/04 09:12:33

文字数:3,529文字

カテゴリ:歌詞

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