目を醒ますと 雑居ビルの
建ち並ぶ街の真中で
廃れた何時かの自分が
ナイフ持って 此方を観ていた
酷く頭痛がするんだ
赤と青のカプセル剤を呑み込んで
渇いた路で 傘を差したら
あんたの元へ 歩いて征こう

塀の上の 赤い猫が云う
「莫迦な真似はするンじゃないよ」
主役の出番は疾うに終わった

さあ その手に取った銃で
何もかもお構いナシに撃ち抜け
赤い警報が 鳴り響いたら
他人のフリして生きようぜ
飛び散った悲鳴を肴に
気が狂うまで 踊るのさ
どうも言えぬ世界だ
元元だって 可笑しいんだから

夢を見ると どうしても
同じ場所でさポケットに入れた不幸を
片(びら)みたいに散蒔いてる

温もりが欲しいからさ
見知らぬ街に火を付けた
誰も見向きもしないで
画面の中へと 嗤って消えた

ああ どうも人間って奴は
薄っぺらな世界がお気に入りのよう
だから お望み通りに
一人残らず潰してやった
最終章はまださ
壊れたギターを 掻き鳴らせ
理性なんか残っちゃいないさ
文字に出来ない 言葉だけ

憧憬(あこが)れで 自己を見失って
仕舞ったなら
偽りにナイフ突き立てて
己を探しに 旅立とう

さあ その手に取った銃を
今までの後悔共に 構えてさ
「さよなら」って言葉ひとつ添えて
笑顔で引き金を引こうぜ
飛び散った悲鳴が 聴こえないように
耳を塞いで
どうも言えぬ世界を どうでもいいと
思えたなら
飛び出せ 変わる前に

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モノクロシティ

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投稿日:2018/08/21 21:58:37

文字数:611文字

カテゴリ:歌詞

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