周りに馴染めなかった僕に話しかけてくれた
君は初めての友達で最高の親友だったんだ

君と遊んだ三年間は、あっという間に過ぎた
青春と呼べる思い出が出来たのは、君のおかげだった
進路が決まらなかった僕は 君に誘われて
給料がいいからと入った会社はブラック企業だった

あぁ耐えられない 朝から晩まで僕等働かされた
あぁ耐えられない 不可能なノルマでがんじがらめにされた
潰されてしまう前に 僕等 逃げだしていたんだ
疲れ果ててた。行くあても無かった。19歳の夏


「おいしい話があるんだ」君がみつけてきた
「銀行から金をおろすだけでいいんだ。割のいいバイトさ」
オレオレ詐欺だと知っていた 知ってて始めたんだ
面白いように金が入った 僕等はのめりこんでいった

あぁやめられない 金のある生活は乱れていくばかり
あぁやめられない 楽な生き方に罪悪感は無い
ある日、マンションに踏み込まれ 終わりが来たんだ
捕まって僕も君も連れていかれた 22歳の冬


一年と数カ月過ぎて 僕は保釈された
警察の口利きで小さな町工場 働きはじめた
仕事はきつくて 汗まみれ 給料も僅かで
だけど、そこには温かさと笑顔がいつもあったんだ

あぁ悪くはない 君がとなりにいるわけじゃないけど
あぁ悪くはない 仲間と呼べる人達と過ごせた
仕事上がりにビールを飲んで思いを馳せた
塀の向こうで君は今何をしている? 24歳の夏


久しぶりに君に会ったんだ 変わっていなかった
昔話して飲み明かした とても楽しかったんだ
「おいしい話があるんだ。また一緒にやらないか?」
君は微笑んでいた。僕は困惑してた。だけど決めたんだ。

あぁごめんなさい 僕はできない 君と居たいけれど
あぁごめんなさい さようなら 君は哀しそうに
振り返りもしないで夜の街へと消えた
雪が降ってた 涙がとまらなかった 24歳の冬



朝礼で新入社員の紹介があった
坊主頭の君がそこに立っていた 25歳の春

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

初めてのともだち(歌詞)

初めてのともだちの歌詞です。

閲覧数:191

投稿日:2014/06/22 00:10:27

文字数:828文字

カテゴリ:歌詞

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