ジャケット

どこか遠い空の物語のよう
こぼれていく記憶が私を壊すけれど
貴方の手を取って歩き出せたなら

静かな部屋の隅で、沈む夕日を眺めていた
いつか見た気がしたんだ 景色が滲んでいく

気づけば差し伸べられていたその手に、無意識に縋っていた
その手の重さが、その瞳が、今でも苦しんでいるようで

どこか遠い空の物語のよう
崩れていく景色が私を縛るけれど
貴方の手を取って歩き出せたなら
どこか遠く、遠くで無邪気に笑いあえたら
そんな御伽話を探してしまう前に

差し伸べられた手は酷く傷んで苦しんだまま無理をしていた
いつか、その目に触れた景色をその手が救った光のひとつを私に教えて
そのあとでまた一緒に踏み出してゆけるから

今も遠い空の物語のよう
崩れていく景色は二人を縛るけれど
貴方のくれたもの、守ってきたものを
信じてみたいんだ

それはこの空へと続く物語
崩れ落ちた未来に射した光のような
貴方の手を取って歩き出せたなら
どこか遠く、遠くで無邪気に笑いあえるまで
そんな御伽話をいつか一緒に、この空へ探しにいこう

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ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

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私だけが知らない空

「そんな、御伽話を」

キネティックノベル大賞用の曲です。
結果的にストリングスとピアノのシンプルな構成のバラードになりました。

閲覧数:128

投稿日:2023/09/07 22:38:57

長さ:04:44

ファイルサイズ:5.7MB

カテゴリ:音楽

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