夕焼け空が今日も痛くて
明日になればなんて何度目の願い
しっかり者の烙印なんて
とうの昔に焼け落ちて
真面目なふりして動けぬ姿
涅槃のように転がってる

いっそ本当に死体になれば
何もしなくていいのにな
寝るのも食うのも面倒だ
代わりの薬でなんとか生きて

生き辛いと叫ぶ姿に
共鳴なんていりはしないさ
息が詰まると喚く姿が
不快ならもう放っておいて
顔を背けて目を逸らして
シュレディンガーの猫のように
箱を閉じれば分からない
忘れてしまえ僕のことを
忘れてしまえ夢みたいに



黄昏に生きて宵闇に縋って
ありふれた悲劇は同情もされない
朽ちるのを待つだけの
余生のような人生を
壊れた部品は入れ替わるだけだ
僕の代わりはそこらじゅう

喜楽がないわけではないが
何も遺せない毎日だったな
去るもの追わずと笑ったら
来るものおらずと笑われて

行き詰まったと叫んでも
他人事だろう 分かっているさ
言ってしまう吐いた弱音は
拾われないまま積み重なって
縋ったつもりが誰にも触れない
随分 遠くに行かれたものだ
忘れてしまえ忘れてしまえ
初めから無かったみたいに



よくあること よくあること
悲劇の主人公にもなれやしない
よくあること よくあること
“君だけじゃないよ”
“無意味じゃないよ”
ありふれた言葉をありがとう
顔を背けて目を逸らして
箱の中で死に逝く猫を
忘れてしまえ花も折らずに
忘れてしまえ夢みたいに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

親愛だった貴方へ、六畳間の箱の中より

死骸になって初めてきっと零す涙もあるのでしょう。
どうして話してくれなかったのと泣き出す情もあるのでしょう。

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投稿日:2023/08/26 13:50:50

文字数:612文字

カテゴリ:歌詞

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