最悪だ
食い損ねた昼食だとか
習慣化した愛想とか
生きると言うには余りにも
襤褸々々(ボロボロ)のプロムナードだ
憤懣やるかたない遺憾に
辟易しきったこの身体
白馬に乗る王子のような
そんな姿に成りたかった

切望していた復讐の
殺意は薄まる一方
冷めたブラックを飲む趣味も
無いよ、僕には無いよ
世間にテーゼを説いた
甘味を口に含んだ
降り出した雨に溜息と
「生憎、傘持ってないや」

想像して、捨てられた痛みを
満たされる事の無い愛情
承認して、僕の存在を
聞かされる心ない"可哀想"
犠牲無くして正義など無いと
罅割れた仮面(嘘)も良い所
大衆を連れて歩くピエロ

ああ、ずっと目障りだった!

磊落(らいらく)に大胆に
記憶に跋扈(ばっこ)している
微睡(まどろみ)を許したら
精神が狂いそうだ

蓋をしていた自己嫌悪
四面楚歌的焦燥
幾度目の其の失望
再度、僕にくださいよ
屍を踏み躙った
少しも躊躇わなかった
哀れな君にさようなら
「キスは遠慮願いたいな」

行動して、己の証明を
来世(次)幾らでも謝るよ
後悔みたい?笑っちゃうジョークも
今はただ苦いだけ
もうどうして上手くいかないんだ
大したことじゃないのに
君(知らない誰か)の血が拭えない

ああ、ずっと、

……
何食わぬ顔で歩くピエロ
お前の所為で

さぁ
最高の展開を
満たされる事の無い愛情
承認して、僕の存在を
聞かされる心ない"可哀想"
「ギ」「セ」「イ」無くして「セ」「イ」「ギ」など無いと
罅割れて使えなくなった
ピエロは僕の方だった様だ

ああ、やっと嚥下(えんか)したんだ。

しくった
ミスった
もうどうでもいいや
底の無い恋情に堕とされたって気付いた最期(いま)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

悪魔が懺悔に至るまで。

自作曲「悪魔が懺悔に至るまで。」の歌詞です

閲覧数:95

投稿日:2023/08/04 19:39:45

文字数:729文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました